産着、手通しともいいます。産まれてすぐに、素肌に着せるそうです。
大人のキモノは身丈4尺2寸や袖丈1尺3寸など、きっちり寸単位ですが、産着やお宮参りのキモノなど、子供もののキモノを作る場合は、‘子供がのびのびすくすく育つように’との思いを込めて、寸法をきっちりと取るのではなく、5寸3分など、半端な寸法で作るらしいです。きっちりかっちりではなく、のびのびと。
●●●産着の寸法(単位は尺です)●●●
身丈180~200
袖丈 50~60
袖口 50~60(大名袖)
袖付 40
袖巾 45~55
後巾 いっぱい
前巾 いっぱい
おくみ巾 38
抱巾 いっぱい
肩巾 いっぱい
繰越 なし
衿肩明 8
身八 25
褄下 45~55
衿下り(落とし) 25
衿巾 8
紐丈200~300
紐巾 10
紐付(肩から)50
※一巾で身頃を取ります。
※わたしは単で作りましたが、袷の場合大人のモノと同じように、裾を作ります。
※衿をつける時に、まっすぐではなく、おくみが広くなるように、湾曲につけます。子供はお腹が出ているので、ゆったりと着せれるように。
おなかのおっきな、おかあさんたちと、ちくちく産着教室ができればなと思っています。昔は、おなかの子のことを思って、ちくちくしていたらしいです。うちにも、いつかそんな日がくるのかなと思うと、フシギです。