針のお話をもう一つ。
使っていっているうちに、針もくたびれてきます。‘曲がる針’と‘折れる針’どちらが良い針だと思いますか??正解は‘折れる針’です。両方の針に同じ力がかかったとします。良い針はおれますし、良くない針は曲がります。どんなに縫い物が上手な人でも、曲がった針ではまっすぐに縫うことはできません。
「じゃあ、曲がった針は捨ててしまうの!?」
いえいえ。曲がった針は待ち針として再利用!!和裁では頭に玉のついたいわゆる待ち針は使いません。もし、中に針をつけたまま縫いこんでしまったときに、頭に玉のついた待ち針だったらほどかないととれませんが、普通の針だったらなんなく抜き取ることができるのです。簡単な事ですが、これも先人の知恵ですね。